2013年5月26日日曜日

水戸のおみやげのつづき

これ、なんだかおわかりになりますか?

オカリナ制作をされていない方には、ぴんとこないかもしれません。
吹き口から挿入してウインドウェイを形成する「へら」を応用して作成され、「お掃除棒」 として売られていました。
何をお掃除するかと言いますと、ウインドウェイ内の結露ですね。
「お掃除棒」だからと、これでゴシゴシすると壊れますので、そ~っと挿入して、こすらずに吸わせます。

素材は、竹ですが、加工しやすいからだと思います。
管理人は、木のお箸を材料として作った仕上げ用のへらを、同目的で使用することがあります。

管理人のウィンドウェイ形成用へらには、黒檀製もあります。なにしろ堅いですから作るのが大変ですが、堅いが故に摩滅しないので長く使えます。黒檀は、紙やすりなどで悠長に削ろうしてもまるでダメでして、グラインダーで 「がぁ~~~~!」と削りますが、これがなかなか時間がかかります。材質が堅いと水分を吸収しませんから、結露対策に使用するには向きません。

上は黒檀製ウィンドウェイ形成用、下はお箸製の仕上げ用へら

もっとも管理人の場合、再焼成を行えば、焼き上がったときの状態に戻りますので、問題解決ですが、練習熱心の皆様は、練習すればするだけ、結露がますますひどくなりますから、大変ですね。
えっ!そんなふうになったことが無いって! そりゃ練習が足りませんわ!
そんなに吹き込まないうちに、新しい楽器へ浮気を繰り返していますと、そういう症状は見ずにすみますが・・・(笑)

もう十数年前ですが、当時のお気に入り 某制作者製のSC管(ソプラノC管)を、買って3ヶ月でダメにしたことがあります。(結露は、小さい楽器の方がより顕著です。)
気に入って気に入って、毎日毎日 吹いていましたら、ある日突然、音が出なくなりまして・・・。
真冬なら まだわかるのですが、真夏でした。
「オカリーナの寿命は、3ヶ月か!」 と、それはそれは、ショックでした。

出ないものは出ないので、しかたなく諦めたのですが、その後 陶芸窯を買って制作が本格化してから、一緒に窯に入れて焼成し直しましたら、あっさり治りました。
オーブンではダメか?と聞かれる事があります。そう思ったら、実験してみればよろしいと思うのですが、おやりにはならないみたいですね。
オーブンでは、結露解消の再焼成とはいえ、温度が足りないのではないかと思うのですが、どうなんでしょ?!
どなたか、実験された方は いらっしゃらないでしょうか?

宗次郎さんがステージでやっているので、真似する方がいらっしゃるようですが、ウィンドウェイのお掃除は、くれぐれも気をつけて 丁寧にやってくださいね。
歌口を壊したら、楽器として機能しなくなります。ウィンドウェイの出口や内部を傷つけても、音の出は極めて悪くなります。
突っ込んだ物が中で折れたり、紙が溶けたりして 中に残ってしまったら、もちろん、楽器としては使えなくなります、くれぐれも ご注意を!!

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