2019年1月24日木曜日

ペチカ?それとも?

「ペチカ」という曲を、ご存じでしょうか?
ロシア民謡に、日本語の歌詞をつけた歌のように見えますが、北原白秋作詞、山田耕筰作曲のれっきとした日本の歌です。
満州統治時代に、満州の教育委員会の依頼で 日本人児童のために、満州唱歌として生まれた曲だそうです。

ロシア式暖炉「печка」を歌った曲であり、当然 冬の曲ですので 今がオンシーズンです。
先日、運転しながら、某ラジオ局の放送を聴いていましたら、この曲が流れて来ました。

「雪の降る夜は、たのしいペチカ~」 と思っていましたら、流れて来たのは、「たのしいペ-チカ」と歌っていました。
その後も、「ぺ-チカ燃えろよ・・・・」「燃えろよペ-チカ」 なんです。

管理人は、子供の頃から「ペチカ ペチカ」と歌ってきまして、楽譜も 八分音符3つが、割り振られています。
5番まである長い曲なので、「ペ-チカ ペ-チカ」とくりかえし聞かされ、管理人 気持ち悪いこと! 背中がもぞもぞ・・しました。

ロシア語の「печка」を、発音サイトで聞いてみましたら、「ペーチカ」と「ぺ」を伸ばすのが、正しい発音のようです。

歌詞を翻訳して、ロシア語で歌うというのなら、ロシア語の発音にあわせて、譜割りを変えるのは致し方ないと思いますが、日本人が日本語で詩を書き、日本人が作曲した日本の曲を、日本語のまま日本人が歌うのに、なぜ 楽譜どおりに歌わないのか???

もしかして、管理人が知らなかっただけで、「ペーチカ」と歌わせる譜割りの楽譜が、存在するのか? 家中の曲集(ピアノ伴奏譜付き)をひっくり返し 探索しました。
結果は、「ペチカ」に「8分音符3つ」を当てた楽譜しか 見当たりませんでした。

念のため、管理人がオカリナを始めてすぐに買った、歌の本(メロディ譜)を調べましたら、疑問が解決しました。
1985年初版発行の「みんなで歌う美しい歌」 1986年初版発行「こどものうた」には、曲名「ペィチカ」とありました。
そして、「みんなで歌う美しい歌」は、「ペィ」に16分音符が2つ、「チ」「カ」にはそれぞれ8分音符が当てられていました。

「こどものうた」の方には、「ペィ」「チ」「カ」それぞれに8分音符が当てられていましたが、一番最初に「ペィチカ」が出てくる歌詞「雪の降る夜は 楽しいペィチカ」 この「ペィ」の8分音符に、テヌートがつけられていました。
ロシア語の発音が、「ぺ」を伸ばすから「ペィ」と表記し 音価は「チ」「カ」と同じ8分音符を当てるが、「ペィ」の発音に考慮して テヌートがつけられたようです。

これなら納得ですが、いつから「ペィチカ」が「ペチカ」に代わり、テヌートが消えたんや! と思いまして、さらに書棚の曲集を探しましたら、1988年初版発行の「愛唱名歌」は、曲名「ペチカ」になっていました。もちテヌートは付いていませ~ん。2年の間に 変わったみたいですね。ちなみに3冊は、いずれも野ばら社です。

そうは言っても、ラジオから流れてきた歌唱は、「ぺィ」を 伸ばしすぎ やったぞ!
管理人には、テヌートじゃなくて、付点がついとるように聞こえた(苦笑)
ロシアはペィチカ、韓国はオンドル、日本はこれやね。中国は、なんやろ?

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2 件のコメント:

  1. ペチカを検索しておりましたら、たどり着きました。
    昭和の名歌手、藤山一郎さんがペチカを歌っておられるのですが
    藤山さんは、「ペィチカ」と歌っており、なぜだろうと思っておりました。
    こちらのブログを拝見して、疑問が解決いたしました。
    ありがとうございます。

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    1. お役に立てて、私もうれしいです(^-^*)

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